「幻のカゲロウ」といわれているアカツキシロカゲロウが
宮城県北の北上川流域にも多数生息が発見されたそうです。
信州大の研究者が論文発表
これまで関東が生息北限とされ、東北で確認されたのは初めて。
アカツキシロカゲロウの画像と生態は?
アカツキシロカゲロウ(画像)
こちらが、アカツキシロカゲロウの画像です。
画像)http://seichoudoku.at.webry.info/201408/article_17.html
カゲロウは一見するとトンボや蛾に似ていますがトンボや蛾のように飛び方も力強くなく
軟弱で長い尾をもち、寿命が短いのが特徴です。
「蜻蛉」(かげろう)は古くは『源氏物語』の中で読まれた句として「ありと見て手にはとられず見ればまたゆくへもしらず消えしかげろふ」というように羽化してから数分から数十分で終わりを迎えるという儚い命の象徴ともされています。
今回宮城県で発見された「幻のカゲロウ」アカツキシロカゲロウはシロイロカゲロウ科に属する底生生物という種族に属します。
カゲロウの羽化が魚みたいで可愛い
カゲロウの大量羽化の動画 大量に発生したカゲロウは魚や鳥の餌に
アカツキシロカゲロウの生態
カゲロウは羽化してから空中で交尾して産卵を行いますが、その生命は
前述したように数分から数十分で終わります。
このように、カゲロウの生態は秋の夕方から夜にかけて発生し、河川の橋などに大量の死骸が積もって交通の妨げとなることで知られている昆虫です。
アカツキシロカゲロウは暁(あかつき)という夜半から夜の明けるころまでの時刻の推移を示す名前のとおり、他のカゲロウが夜間に羽化するのと異なり早朝に羽化する生態が知られています。
アカツキシロカゲロウの成虫の生態は羽化が夏の早朝に発生するため人目につきにくく、これまで東北での観察記録はありませんでした。
アカツキシロカゲロウの成虫は7月から10月にかけて年1発生し羽化・産卵しします。
アカツキシロカゲロウの成虫は短期間に羽化がおこるオシロカゲロウと比較すると羽化は長期間に発生するものとされているようです。
越冬した卵は4月から7月にわたって孵化し幼虫として川底で生活します。
幻のカゲロウ アカツキシロカゲロウ
アカツキシロカゲロウの羽化・産卵は日の出前後におこりますので人目につきにくいのが特徴です。
今回宮城県の北上川流域で多数発見されたアカツキシロカゲロウについては
これまでは関東・利根川水系の固有種と考えられていました。
そのためその生態は茨城県内までと考えられていたそうです。
今回、宮城県で大量発生が確認されたということですが
カゲロウはその発生のタイミングが本当に僅かな時間だけなので生息地や生態の確認が非常に難しいようですね。
最近のコメント