「小平奈緒」フライングでは?オリンピック500mスタート!しかし研ぎ澄まされた感覚に脱帽

※【緊急】
世界スプリントスピードスケート選手権2018で1000mの2本目で棄権した女子500m金メダルの小平奈緒選手の状態が心配ですね。

ちょっと風邪気味でしょうか?
テレビでは声が鼻声でした。
今朝から体に力が入らず、結城コーチが1000mの2本目で棄権を出したそうです。

500mは27連勝を果たしましたが総合優勝は
平昌冬季五輪の1000メートル覇者ヨリン・テルモルス(28=オランダ)が1000メートルで2回とも1位となり初の総合優勝を果たしました

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平昌オリンピック女子スピードスケートの小平奈緒選手が500mで五輪記録で金メダル。

しかし、この500mのスタートの構えの時に小平奈緒選手が「ピクッ」と動いたことを解説者が指摘してましたよね。

  • 「小平奈緒」フライングでは?
  • 「小平奈緒」フライングでオリンピックのペナルティはあるのか?
  • 「小平奈緒」500m フライングだとどうなる?

スタート時は完全に静止しなければならないルールです。小平の、このスタートがフライングではとの声が?

確かにフライング スタート(不正スタート)を取られてもおかしくなかったかもしれません。しかし、それ以上に不自然な「スタート時のピストルの合図の遅さ」に対する疑問もあります。

逆にスタート直前でピクッてしてフライングしそうになった小平選手、まだタイムは縮められたかもしれません。それでもオリンピックレコード出したのは凄いですね。

遅れをとったスタートから見事逆転の金メダル、小平奈緒選手の研ぎ澄まされた感覚を長野五輪メダリストの清水宏保さんとの対話の中から見つけました。

・小平奈緒、フライングでは?500m平昌オリンピック

まずは、フライングスタート(不正スタート)についての認識ですが
フライングスタートとは、、スターターのピストル音よりも前にスタートすることです。

スタートで構えた後、少しでも手や足が動いてしまってもフライングを取られてしまいます。

なので確かに小平選手の「ピクッ」と明らかに動いたことはフライングをとられても不好きではなかったといえますね。

・小平奈緒、フライングのオリンピックでのペナルティは?

陸上では2011年の陸上世界選手権100mであの世界記録保有者のウサインボルトがフライングスタートで「一発失格」になったことは記憶に新しいですね。

陸上ではフライングは「一発失格」という非常に厳しいルールに変更されました。

スピードスケートではどうなのでしょうか?

スピードスケートのルールでは、フライングスタート1回目は警告となり、もう一度やり直しとなります。

しかし、2回目にフライングスタートをしてしまうと失格となります。

「ホッと」しました。

フライングが言及されて小平さんの金メダル取り消しにはならないとことですね。

しかし、逆に1回目フライングをとられてやり直したほうが記録が上がった可能性も見えてきたのです。

・小平奈緒のフライングを狙った?「異常に遅いピストルの合図」

今回、youtubeやTwitterなどの動画で言及されているのは
「Ready ・・」の合図からピストル音が鳴るまで、約2秒ほどあったことです。


小平奈緒のスタートだけ明らかにピストルのタイミングが遅い。
こちらの動画を見ていただくと、あきらかですよね。

右の他の選手と小平選手の「Ready ・・」を同時にスタートさせるとから明らかに「ピストルの合図」が小平選手の時だけ異常に遅い。

時間にして2秒近い

あまりの遅いピストルに一瞬、小平選手は構えた姿勢のまま「ピクッ」と動いてしまいました。

通常であれば小平選手のあの一瞬の動きはフライングスタートを取られてもおかしくありませんし、ピストルの遅さにやり直しを命じられても不思議ではありません。

小平奈緒、抜群の精神力と集中力でスタートの遅れを挽回

小平奈緒(コダイラナオ)

生年月日:1986年5月26日 (31歳)
出身地:長野県茅野市
身長:165 cm

スピードスケート選手。
バンクーバー五輪女子団体追い抜き銀メダリスト
平昌オリンピック500m金メダル
1000m銀メダル
信州大学教育学部生涯スポーツ課程卒業
相澤病院所属

一説に小平選手の記録を落とすような組織ぐるみの陰謀があったなどとも言われていますが、オリンピックにおいてそのようなことは考えてくないですし、、、、

短距離の500mではちょっとしたスタートのロスは命取りになります。

そんな中、小平選手はスタートで「ピクッ」と反応した分、明らかに大きくスタートをロスしていましました。

しかし、見事に金メダルに輝きました。
しかも得意の1000mの銀のリベンジを短距離の500mで!

見事な反応をしてフライングを防止した分、出遅れ
そこから挽回をして金メダル小平選手の、精神力と集中力はまさに世界一だったように思います。

長野五輪金メダリスト清水宏保と小平奈緒の会談

実は小平選手メダルを獲得の後、平昌で清水選手と会談をしていたのです。
その中に今回の平昌500mの「フライング?」の話が出てきます。

小平奈緒選手の
平昌五輪新記録36秒94は平地での世界記録です。

そこにはいつものレースと違う特別なものがあったようです。

それは頂点を極めた者だけに見える光景だと番組では解説されていました。

「頂点を極めた者だけに見える光景」それは20年前の長野オリンピック金メダリスト清水宏保さんとの共通点でした。

清水さんが小平さんに質問しました

「実際、緊張したのでしょうかそして金メダルを取ってどうなのでしょう?」

清水さんの質問に対して

「緊張のようなものはあまりなかったのかなと思っています」と答える小平さん

沸き起こるやる気みたいなものと、自分を沈める冷静さみたいなものを
同コントロールしたらいいのかなという考えが頭の中をぐるぐる駆け回ったそうです

小平さんの言葉では
「気持ちをあげたり上がり過ぎるのを沈めたりというのを
ちょうどいいところでコントロールするのがすごく難しかった感じがします。」と表現されていました。

清水宏保(シミズヒロヤス)

生年月日:1974年2月27日 (44歳)
出身地:北海道帯広市
身長:162 cm

元スピードスケート選手、現在スポーツキャスター、タレント。
エイベックス・マネジメント所属。
長野オリンピックで金メダル1個、銅メダル1個、
ソルトレイクシティオリンピックで銀メダルを獲得

清水さんの質問

これまでワールドカップのスケートではイメージ通りに滑ることを心掛けてきましたがこのオリンピックにはどうだったのでしょうか?

小平さんは答えます。

「覚えてないですね。
やっている時に目の前の景色がどんどん移り変わってゆくのしか見えてなくて
自分の滑りの感覚を思い出そうとしても思い出せていないというのがありました。」

「今回は本当に思い出せなくて、、、、」

清水さんがそれに答えました

「わかります。」

・小平奈緒自身が感じた「ピストルが鳴る前にピクッと動いてフライングかと?」

そのときは感じなくても、すごく時間が経ってからフラッシュバックのように蘇ってくる感覚がアスリートにはあるそうです。

しかし、小平さんは
「ただ1箇所だけ鮮明に覚えているところがあります。」と答えました。

最初、ピストルが鳴る前にピクッと動いてしまったということです。

確かにテレビで見ると、小平さんの左のお尻がピクッと動いてるのがわかりました。

「で、そこから自分を立て直して、出て行くというのが、、、」

「なんかそこだけ鮮明に覚えているんですよね。」

「瞬時の出来事なのに、そこがすごい鮮明にスローモーションのように覚えています。」

「スタートで少し迷いは生じていたのでしょうか?」と聞く清水さん

迷いはありましたと答える小平さん

「視界の中に、別の選手がゆっくり構えてくる景色が映っていたので、
あとはちょっと自分が静止している時間がいつもより長いなと思ったことがあって、、、」

「何か少しの音でビクッという。反応したんじゃないかなということがありました。」

「やり直し(フライン)かなって?」
小平さんもそう思ったそうです

もう1回ピストルがなるのかなと思っています。

※スピードスケートでは1回目のフライングは警告で2回目は失格となる。

スタート直前にピクッと動いてしまった小平さん
しかしレースはそのままスタートしてしまいました。

「1回出て戻っていった。」

「そういう感覚しか覚えていません。」

もう1回説明する小平さん

「1回ピクッと体が前にいってって、ウッて感じで戻って」
「たぶんそこから前に行ったったと思うんですよね。」

清水さんがいました

「加重としては本当に良い位置ではなくて戻しているから、またその位置に持っていく分のタイムロスはあったはずなんです。」

実際の優勝タイム36秒94

もっと良い数字で出せる
タイムだったのではないでしょうか?

小平さんがにっこりして答えました。

36秒89とかだったかもしれないですね(笑)

「可能性として8台はいってもおかしくないと思います」と清水さん
思わぬ出来事があっても

・小平奈緒「8割でも」「失敗しても」勝てるよう

それをカバーしてしまった小平さん
金メダルを取った小平さんと清水さんには
共通していることがありました。

清水さん言いました。

「8割でも失敗しても勝てるように」

「小平選手がスタートでピクッとなって絶対迷いが生じたはずなんです。」

「あれ?フライングかな?」

「やり直しかな?って」

「思いますよねあれは」

「でも出遅れてその分は正直損をしているじゃないですか?」

でもそれでも勝ててしまう
というのは圧倒的な実力があるのでどんな試合でも勝てるという自負があるいからなのでしょう。

小平さんが答えました。

それはワールドカップの時から結城先生にも言われていて
「今の奈緒は出遅れても相手を避けていても勝てる実力があるんだから大丈夫だ」と
そう言われていたのでそういった意味では本当にそこに不安はなかったそうです。

オリンピックで金メダルを取ることの秘訣は
8割の実力でも勝てる力をつけておくことかもしれません。

小平奈緒選手低地での世界記録保持者として高地での記録も塗り替えてほしいものですね!!