クビアカツヤカミキリとは(写真)生態は殺虫剤効かない対策に徳島県で1匹500円で買い取る

クビアカツヤカミキリとは(写真)

外来カミキリのクビアカツヤカミキリの梅や桃、バラ科植物への被害が深刻で
捕まえたら500円で買い取るという大胆な駆除対策が発表されています。

え!!10匹捕まえたら5000円
100匹捕まえたら5万円ですよ!

この夏の昆虫採集が大きなアルバイトになりましよね。

ところで、この指名手配犯のクビアカツヤカミキリとはどのようなカミキリムシなのか写真は?

そして殺虫剤が効かないという生態はどのようなものなのか?

どのように捕まえるのかについてまとめてみました。






クビアカツヤカミキリとは(写真)

写真がこれ なんかホタルみたいな感じですね。

クビアカツヤカミキリとは
体長22 – 38mmの小さなカミキリムシで
2018年1月に特定外来生物に指定された害虫
成虫は芳香を分泌することから別名クロジャコウカミキリ(黒麝香天牛)と呼ばれている。

もともとの生息地は中国(亜寒帯〜亜熱帯)、モンゴル、ロシア極東部、朝鮮半島、ベトナム北部

日本国内では四国の徳島県、愛知県、栃木県、大阪府、東京都、埼玉県、群馬県に外来種として土着、
幼虫がサクラ、ウメ、モモなどのバラ科樹木に寄生して木の幹を食い荒らし木を枯らしてしまう害虫

特にサクラ(ソメイヨシノ)や桃などの被害が甚大で
サクラへの被害が広がれば日本では花見ができなくなるとまでいわれている外来種害虫。







クビアカツヤカミキリ 生態は?殺虫剤効かない

クビアカツヤカミキリは外来種の特徴とも言える
繁殖力が大変強いのが特徴

1匹の雌が生む卵の数が多く100 – 300個

日本の生態は、木の幹に産み付けられた卵が6月中旬に孵化して2年後の6月~8月の期間成虫として過ごす。
卵から羽化した幼虫はサクラやモモなどの木の幹に食い入って約2年間幹の中で過ごすが、
この間、木の中を食い荒らし木を枯渇死させてしまう。

このようなサイクルを繰り返して圧倒的に個体数を増やす。

木の中に入ってしまった幼虫を駆除するには殺虫剤が効かないため被害の拡大を防止するためには
木を伐採するしかなく、特にソメイヨシノの伐採がすすみ危機的な地域もある。

クビアカツヤカミキリの駆除での問題点は
成虫の期間が約2ヶ~3ヶ月と短く幼虫のうちは木の幹の中で過ごす生態のため
殺虫剤が効かないという点が最大の問題といまえますね。

写真)クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書より

クビアカツヤカミキリの成虫を捕まえるには

幼虫の駆除が難しい
クビアカツヤカミキリの駆除方法としては成虫を見つけて駆除するという方法をとらざるおえません。

しかも短い成虫の期間に卵を生み終わる前に駆除することが必要ですね。

では、このクビアカツヤカミキリの成虫はどうやって捕まえるのでしょうか?

クビアカツヤカミキリをみつけるには

まず、体長22 – 38mmの小さなクビアカツヤカミキリがいる場所を見つける方法ですが
樹幹や根から排出するフラスという木くずを見つけます。(下記画像)

写真)クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書より

これはクビアカツヤカミキリの幼虫が食べた木くずと糞の混合物なのでその木の中に
幼虫がいる、もしくはいたということで
フラスの出ている木の周辺には6月~7月の間にクビアカツヤカミキリの成虫がいます。

クビアカツヤカミキリを捕獲する方法

クビアカツヤカミキリをみつけてまず、目視して捕獲するという方法があります。

防風ネット利用による分散防止と捕獲の方法

写真)クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書より

フラスの出ている木に防風ネット巻き付けて樹から脱出した成虫を
捕獲する。

防風ネット巻き付け時期は10月~翌5月で6月~8月に成虫を捕獲
殺虫します。

あと、クワガタやカブトムシなどの甲虫類は夜に光にめがけて飛んでくる性質を持っていますが
クビアカツヤカミキリはどうなのでしょうか?

光にめがけて飛んでくる性質を持っていれば誘蛾灯などを使って大量に捕獲できる可能性もありますね。

クビアカツヤカミキリ徳島県で被害対策で駆除作戦1匹500円で買い取る

クビアカツヤカミキリの甚大な被害が広がる徳島県では
地元の大学生に成虫採取を呼びかけ、1匹500円で買い取っているそうです。

とにかく見つけたらまず捕獲!500円です。

上手く捕まえることができれば駆除とアルバイトの一隻二丁ですね。

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