アニサキス症に正露丸の効果が特許取得！正露丸糖衣錠がアニサキスに効く

正露丸と言えば昔からある、お腹の薬ですよね。
整腸剤として使われていますが、あの独特の匂いが気になるところではあります。

しかし、この正露丸糖衣錠がアニサキス症に効果があるということで正露丸糖衣錠の
製造元である大幸薬品が特許を取得したそうなんです。

アニサキス症とは

耐えられないほどの激痛に襲われるといわれるアニサキス症

アニサキス症とは、アニサキスという寄生虫のによって起こる症状です。

ニサキスの成虫は、クジラやイルカなどの胃に寄生しているのですが
クジラやイルカの排泄物とともに海に排出されたニサキスの卵を他の魚が
取り込むことで魚等に幼虫が寄生します。

普段私達が食べる魚介類にもニサキスの幼虫の寄生がみられ
その種類はアジ、ブリ、サバ、イカ、さんま、タイ、ヒラメ、ニシン、サケなどにわたります。

アニサキスの幼虫が寄生した魚介類を食べると大変な事がおこるのです。

暴れる寄生虫　アニサキス

魚介類を介してアニサキスの幼虫が胃に入ってしまうと、
数時間後にのた打ち回るほどの激痛が走るといわれています。

これは、アニサキスの幼虫が消化管の壁に食いつくことによって酷い腹痛がおこるのです。
アニサキス症は、腹部の激痛の他に吐き気、おう吐、じんましんなどの症状をともなうこともあります。

アニサキスの幼虫の生態

アニサキスの幼虫は主に魚介類の内蔵表面に寄生します。
長さ２～３cm、白色の少糸のような形で渦巻状または動いていることが多い。

魚の鮮度が落ちると、内蔵から腹部の筋肉に移動します。

なので、釣り上げられてしばらく経った魚は内蔵から身にアニサキスの幼虫が移動してしまうので
内蔵を取っても身の中に入ったアニサキスの幼虫を食べてアニサキス症にかかるというリスクがあります。

アニサキス 正露丸糖衣錠の効果は以前から認られていた

昨年話題になったアニサキス騒動
しかし「正露丸をのめば大丈夫」と水産関係者はいう。

正露丸の成分木クレオソートはアニサキス症用薬剤としては認められていない。

これは薬機法の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で認められていないためだ。

アニサキス症に正露丸が効くとは
用途として表向きにはうたえない状況ではあるが

アニサキス症に対する活用に関する特許は取得しているそうだ。

アニサキス症に正露丸の特許

そう、アニサキス症に効果があるのは正露丸の主成分・木クレオソートなんだそうです。

木クレオソートは独特の匂いがして苦手でしたが

これが、アニサキス症に効果があるとは！！

正露丸の主成分木クレオソートは、整腸剤として腸内細菌のバランスを崩さずにの調子を整えることができる成分だ。

正露丸糖衣錠の製造元である大幸薬品は
木クレオソートについて、アニサキス症の予防・症状改善のための薬剤としての活用に関する特許（特許第5614801号）を取得している。

特許には、木クレオソートを用いたアニサキス症回復例を明示。関本貢嗣氏ら「木クレオソート含有医薬品（正露丸）が効果を示したアニサキス症の2症例」（”ドイツ医学誌Hepato－Gastroenterology　vol．58“に掲載）によると、アニサキス症が疑われた患者が服用すると、鋭い腹痛は1～2分で消失した。患者から動きがないアニサキス幼虫が見つかり、アニサキス症と診断。処方箋なく回復した。

木クレオソートには、食事中または食後の服用で、症状が軽減されたり、起こさなかったりと、アニサキス症の発症予防を期待する報告もある。

胃アニサキス症などを発症して内視鏡摘出が必要になった場合に木クレオソートを含む正露丸を服用すると、アニサキスの動きが鈍くなって痛みが和らぐ他、摘出が容易になる。

正露丸の薬機法上の効能は、軟便、下痢、食あたり、水あたり、吐き下し、くだり腹、消化不良による下痢、むし歯痛。同社は、用法用量通りの服用、様子を見て医療機関での受診を勧める。

［みなと新聞2018年7月9日付の記事を再構成］

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アニサキス症は予防できる

アニサキス症になってから正露丸を飲むというよりアニサキス症を予防する方法を考えよう

加熱する

アニサキス幼虫は熱に弱いため70℃では瞬間的に、60℃では1分程度で死滅するので加熱して食べると
アニサキス症は予防できる。

冷凍する

アニサキス幼虫は-20℃以下で24時間以上冷凍すると死滅するため冷凍も効果的
しかし-20℃以下に下がらない家庭の冷凍庫では48時間以上の冷凍が必要なので注意がする。

生食を控える

サバ、サケ、タラ、ニシン、サンマ、ホッケ、アジなど刺身で食べたいがアニサキスが怖いなら
生食は避けるか、薄く切る・細く切ることでアニサキスの幼虫を死滅させる。
よく噛むなどで予防できるが、、、やはり気持ち悪い

魚の内蔵にいたアニサキスを拡散させない。

内蔵はまな板に置かず、魚をさばくのを迅速にしてアニサキスに移動をさせない。

それでも、万が一アニサキス症になったら正露丸が効くということを覚えていて損はないでしょう。