FIFAがセルビア対スイス戦でスイス代表のグラニト・ジャカとシェルダン・シャキリがゴール後にみせた「双頭のワシ」ポーズに関して「政治的な意図があったか?」調査を開始
場合によっては2選手に2試合出場停止も
スイス代表のグラニト・ジャカとシェルダン・シャキリは何故ゴール後「双頭のワシ」ポーズをとったのか?
双頭の鷲ポーズ の画像の意味と理由とは?
双頭の鷲画像 出典)https://dothelion.jp/journey/albania
FIFAがスイス代表の双頭の鷲ポーズを調査
【AFP=時事】22日に行われたサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のセルビア対スイス戦で、スイスのグラニト・ジャカ(Granit Xhaka)とシェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)がゴール後に取ったポーズに政治的な意図があったと指摘されている問題で、国際サッカー連盟(FIFA)は両選手の調査を懲罰委員会が始めたと明かした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180624-00000016-jij_afp-socc
双頭の鷲の意味は?
『双頭のワシ』アルバニア国旗に描かれているマークです。
その前に、セルビアとコソボとしてアルバニアという国の関係を整理しておく必要がある。
コソボ共和国は、バルカン半島の内陸部に位置し
北東をセルビアそして南西をアルバニアに囲まれている国家です。
そして、コソボでの人口の多くをアルバニア人が占めていて
アルバニア人はこの『双頭のワシ』マークを自らのアイデンティティーの象徴としています。
一方、セルビアとコソボとの関係はどうなのでしょうか?
コソボはセルビアの自治領でしたが、2008年に独立を宣言をしました。
しかし、セルビア側は独立を「永遠に認めない」と明言。
この間にコソボの独立を阻止したいセルビア人との間で紛争が続いています。
つまり、コソボに住むアルバニア人にとってセルビアは政治的敵国とも受け取れるというものです。
双頭の鷲ポーズ ジャカとシャキリその理由は
コソボ(アルバニア人)とセルビアとの両国の関係が良くないというのはわかりました。
しかし、双頭の鷲ポーズをとったとされるのはスイス代表のグラニト・ジャカとシェルダン・シャキリです。
なぜスイス代表の選手がアルバニア人の象徴とされる「双頭のワシ」をつくるポーズをしたのでしょうか?
謎が残りますね。
今回スイス代表としてセルビア戦に出場した彼らはコソボにルーツを持つサッカー選手だったのです。
彼らはセルビア戦で、セルビアに対して自らの象徴である「双頭のワシ」のポーズをとったのだと見られているのです。
コソボにルーツを持つジャカとシャキリは、どちらもセルビア戦で得点を決めた後に手で「双頭のワシ」をつくるポーズでゴールを喜んだ。
この、グラニト・ジャカとシェルダン・シャキリのルーツであるコソボ(アルバニア人)のアイデンティティーの象徴「双頭のワシ」に対して政治的なメッセージがあるとFIFAが調査に乗り出すとのことです。
規定に違反したとみなされた場合最大で2試合の出場停止処分が
グラニト・ジャカとシェルダン・シャキリの2選手に科される可能性があるそうです。
FIFAはスタジアム内で政治的なメッセージやシンボルを掲示するのを禁止している。FIFAが規定に違反したという判断を下せば、2選手には最大で2試合の出場停止処分が科される可能性がある。
またこのセルビア対スイスの試合では、セルビアのファン側による政治的、挑発的なメッセージが掲げられていて、FIFAは監督責任のあるセルビアサッカー協会(FSS)に対しても懲罰委員会で調査を進めているそうです。
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