『情熱大陸』皆川夏穂 ロシア人コーチとロシア留学の理由とは

放送1000回記念“情熱”を伝える、人物ドキュメンタリー番組『情熱大陸』
20年の節目4人の“20歳”に密着取材
初回は東京五輪でメダルを狙う新体操のエース・皆川夏穂
その間にあったロシア内紛などの過酷、そして孤独、皆川夏穂さんの涙のロシア生活に密着のドキュメンタリー

「皆川夏穂選手はなぜロシアに留学したのか?」

「皆川夏穂選手のロシア人コーチ、ナーディアさんとはどんな人物」

『情熱大陸』皆川夏穂 ロシア留学の理由は

新体操の強い国って知っていますか?
新体操の大国、それは有無も言わさずロシア(または旧ソ連)なんです。

過去のオリンピックの金銀メダリストを調べてみるとほとんどの選手がロシア選手

特に金メダルにおいては2000年のシドニーからずっとロシアの選手が獲得しています。
それくらい圧倒的に新体操の強い国がロシアなんです。

ロシアの新体操が強い理由は?

オリンピックでは必ず金メダルといっていいほどのロシアの新体操、これには何か理由があるのでしょうか?

1 チーム内ライバルの健全な競争環境

2000年のシドニーオリンピックから始まったロシアの快進撃。
これを見てみるとチーム内に強力なライバルがいて常に競争意識が磨かれていることがわかります。

個人総合の優勝候補とされていたアリーナ・カバエワはフープ(輪)を
場外に外すというミスを犯して、銅メダル。

しかし金メダルを獲得したのはやはりロシアのユリア・バルスコワでした。
新体操のロシア代表チームには常に強力なライバルがいるという状態が彼女たちの技を磨かせてきたのです。

2008年から全ロシア連邦新体操総裁を務めるイリーナ・ヴィネル氏のコメント

「選手が自分の“偉大さ”に酔って独りよがりになるのは、チーム全員にとって、そして何より本人にとって有害です」。こうヴィネル氏はロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)に語った。「そうなると、進歩は止ってしまいます。表彰台に立っているときは、スターであり、“伝説”になるのは結構ですが、いったんそこから下りたら、勝利のことは忘れ、以前に倍する努力をしなければなりません」

引用)https://jp.rbth.com/arts/sport/2015/09/08/395393

2 限界を超えての新体操の技術意識

自ら新体操の技術のバーを引き上げてゆくロシア選手達の意識や姿勢がわかる記事がありました。

新体操ではいつもロシアの選手が“バーの高さを決めてきた”。世界をリードする者として、団体でも個人でも全体の“トーン”を決めてきたのである。これは、新旧のメンバーがほとんどすっかり入れ替わるような場合でさえそうだった。

チームのコーチ、タチアーナ・セルガエワ氏がその理由を説明してくれた。「私達は安易な道は決して歩みません。ロシア・チームは、世界をリードしなければならず、頭三つ分、抜きん出ていなければなりません。『ロシアは宇宙だ、我々には手が届かない』と、すべてのライバルから言われるように、トレーニングし、競技しなければ」

引用)https://jp.rbth.com/arts/sport/2015/09/08/395393

3 ロシアチームのトレーニング意識の徹底と環境

徹底したロシアチームのトレーニングに打ち込む意識は日常の生活にもみられます。

全ロシア新体操連盟総裁で代表チームのヘッドコーチを務めるイリナ・ヴィネル氏によると
2017年新体操ロシア代表は世界選手権2週間前から携帯を使っていなかったそうです。

理由はトレーニングにより集中するためです。

現在の生活で2週間、連絡が取れないと、、、大変ですがロシアの選手にしてみれば普通のことかもしれません。

また、環境も新体操に打ち込める環境を国が整えているようです。

10ヶ月間は徒歩3分圏内にある宿舎と練習場をひたすら往復するだけの生活とありましたが逆に日本ではそのような環境を作り出すことは極めて不可能に近いことですね。

ロシア留学した皆川夏穂選手も新体操だけに打ち込める環境の差は大きいと考えていることでしょう。

「ロシアには最良の新体操のシステム、伝統があります。勝利し、最高のレベルで成長していくための、あらゆる条件が整えられているのです――ロシアでは、住まい、食事、練習場などすべてが保障されています」。これにマルガリータ・マムーンは付け加えて、すべては、ヴィネル・コーチのおかげだ、コーチは、個々の選手達にどう接し指導すべきか、そのアプローチを知っている、と述べた。

これに対しヴィネル・コーチは、「私の仕事の70%は精神面に関わるものです」と言った。「精神面は、どんなトレーニングでも振付でも代替できないものです。私は最高の演技とはどんなものか説明し、実例で見せるように努めていますが、それは、自分の仕事に対する正しい態度であり、愛情をもってなされる練習であり、いわゆる『流れに入る』ということなのです。こういうトランス状態になると、時間を超えてしまい、どんな技術も問題ではなくなります」

引用)https://jp.rbth.com/arts/sport/2015/09/08/395393

新体操ロシア選手の過去のメダリスト(赤がロシア 青のウクライナ ベラルーシを入れるとメダルは旧ソビエト連邦で埋め尽くされる圧倒的な強さ)

2000 シドニー ユリア・バルスコワ ユリア・ラスキナ アリーナ・カバエワ
ロシア(RUS) ベラルーシ(BLR) ロシア(RUS)
2004 アテネ アリーナ・カバエワ イリーナ・チャシナ アンナ・ベッソノバ
ロシア(RUS) ロシア(RUS) ウクライナ(UKR)
2008 北京 エフゲニア・カナエワ インナ・ジュコワ アンナ・ベッソノワ
ロシア(RUS) ベラルーシ(BLR) ウクライナ(UKR)
2012 ロンドン エフゲニア・カナエワ ダリア・ドミトリエワ リボフ・チャルカシナ
ロシア(RUS) ロシア(RUS) ベラルーシ(BLR)
2016 リオデジャネイロ マルガリータ・マムン ヤナ・クドリャフツェワ アンナ・リザディノワ
ロシア(RUS) ロシア(RUS) ウクライナ(UKR)

 

ちなみに皆川夏穂さんの憧れのロシア選手は08年北京五輪、’12年ロンドン五輪の金メダリスト、エフゲニア・カナエワ(ロシア)やマルガリータ・マムンと言っています。

15歳でロシア留学に選ばれた皆川夏穂さん
見知らぬ国、ロシアでトレーニングすることについてどう思ったのでしょうか?

皆川夏穂さんはロシアに行けばトップの選手や先生に会えるし、いろいろと教えていただける。
そして、なにより、オリンピックに出場したいという気持ちがとても強かったので、そのためにはもっと成長しなければいけないという危機感がありました。
だから、1日でも早くロシアに行きたいという気持ちでしたね」と語っています。

引用)https://marog01.com/minagawa-kaho-ryugin-russia-ball-ribbon/

皆川夏穂 ロシア人コーチ ナーディアさんとは

皆川夏穂さんのコーチは当然ながらロシア人のコーチで、ナーディアさんという方です。

ロシア・モスクワ郊外にある練習場で
専属のコーチ(ナーディアさん)から日々マンツーマンの指導を受けてきました。

練習所から徒歩3分の宿舎に住み込み、練習所との往復の毎日
その時間は1日8時間の凄さです。

その練習の方法は日本とは全く練習が違っていたと、皆川夏穂さんは言っています。

午前、午後ともに3~4時間ぐらいの練習で
ノーミスの演技を1日2回行うことがノルマ

ロシアの選手はすぐにできてしまうので
3時間くらいで終わるんですが、どうしてもミスが出て
終わらない日々が続いたといいます。

自分は集中力が少し足りなかったり、
『これで決めよう』と余計な力が入りすぎてしまい、時間がかかってしまって」
とコメントしています。

大変厳しいナーディアコーチが皆川夏穂の「世界一のエレガントさ」を認めた

ナーディアさん大変厳しいコーチのようです。

基礎はしっかり日本でやってきたという自信があった皆川さんも『その基礎ではダメ』とダメ出しが度々ナーディアコーチから正しいやり方を練習を何度も繰り返し練習させられたそうです。

特に注意されたのはひじの動きで、手具を扱う時に腕が2センチ緩んだだけでもメチャクチャ怒る人。

その理由は短く見えるから美しくない。
だから手具を扱う時に遠くまで伸ばすように言われました。

日本でも言われていたことだったんですが、ロシアでさらに徹底ししたそうです。

ナーディアコーチをして、「皆川夏穂のような身体能力を持った選手にはなかなか出会えない」
と評された皆川夏穂さん

身長も170cm その手合の長さと透き通るような色白の肌、凛とした佇まい。
美しくしなやかな演技は「世界一のエレガントさ」

それはロシアのナーディアコーチも認める「世界一のエレガントさ」だったんですね。」

新体操の山崎浩子強化本部長(56)はナーディアさんの指導を受けた皆川夏穂さんに以下のようにコメントしています。

「ロシア人コーチのナーディアさんは腕が2センチ緩んだだけでもメチャクチャ怒る人。だからこそ繊細な演技ができるようになりました。それに、同じ練習場には3年間世界女王に君臨するヤナ・クドリャフツェワもいて、刺激になったと思います」と語る。

皆川夏穂 新体操ロシア留学の過酷な状況とは

皆川さんが留学している間、ロシアはウクライナ東部の紛争やシリアの内戦に参戦するなど国内情勢は極めて安定しておらず過酷な状況にありました。

日本人もこのような状況下ではテロに巻き込まれる可能性も考えられ
『JAPAN』と書かれたジャージーは禁止』
『とにかく目立つな』と指示が出たそうです。

そのような過酷な環境の中で1年のうち、10カ月間の練習に耐えてきた皆川夏穂さんが見てきたものは?

彼女の約10ヶ月間は徒歩3分圏内にある宿舎と練習場をひたすら往復するだけの生活

孤独の中で1日8時間の猛練習とコーチの過酷な要求に歯を食いしばりながら挑み続けてきたそうです。

20歳の女性が味わうような楽しい学園生活も心ときめく恋愛も、ロシアでは未知の世界でした。
皆川夏穂さんは10代の全てを新体操に捧げてきたといっても過言ではありません。

そんな中で皆川さんを支えたのは三代目 J Soul Brothersの音楽を聴くことだったそうです。

『情熱大陸』二十歳の情熱にトップバッターとして紹介される新体操の皆川夏穂さん
まさに20年の人生を新体操に捧げてきたと言っても過言ではありません。

ロシアでの過酷な経験を活かして是非東京オリンピックでは代表の座を射止めてメダルを獲得してもらいたいものです。

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